前回は力みの話でした。
自分の力みを知った後、自分で出来ること・・・。
1つ目 「脱力」 です!
まずは、自分なりに身体中の力を抜いてみましょう。
それでもなかなか抜けない人は、一生懸命、工夫をしながら力を抜いてみましょう!
それでもなかなか力が抜けず、肩や腰が浮いてしまっている人は、
2つ目 「大きい呼吸」をしてみて下さい!
まずは、出来るだけ長~く息を吐いて下さい。この時お腹は凹まします。吐き終わったら、ゆっくりと息を吸い始めて下さい。この時、凹ましていたお腹が膨らんでくるように。ついでに腰側も膨らませて下さいね。→これが横隔膜が働いている腹式呼吸です。
とても簡単なことですが、意識してする呼吸は非常に疲れます。
この場合、回数よりも質が重要なので、決まり事を守りながら、集中してやってみて下さいね。
そして、この呼吸法がなぜ身体に対して良いのか!が、次の話 「身体の中心(体幹)を支えるのは・・・。」です。
●お腹を膨らますとどうなる?!
※胸腔(Thoracic cavity) 腹腔(Abdominal cavity)
身体は骨格だけで支えているだけではありません。
背骨の前方には、胸腔(肺や心臓が入っている部屋)や腹腔(その他内臓が入っている部屋)といわれる空間があり、その間には横隔膜があります。
この横隔膜は、ちょうど傘を開いたような形になっており、上ったり下がったりすることにより、胸腔と腹腔の内圧を調整しています。
※ここでの内圧とは、内側から外方向へとかかる力のことです。
この横隔膜が正しく働き、胸腔と腹腔が正しく膨らむことで(膨張構造)、骨格と共に身体の中心(体幹)を支えていることになります。
胸腔と腹腔を風船に例えてみると・・・。
↑↑↑子供の机の中から拝借した水風船。
膨らますのめちゃめちゃ大変です~
風船は内側にたくさん空気を入れることにより丸く膨らみますよね。(内圧の上昇)
風船を外側からいくら引っ張っても、丸い状態を作り、維持することは不可能です。(内圧が0ですからね)
空気を入れるだけ! ただそれだけです。内側からの圧力により、風船は丸の形を維持することが容易に出来ます。
では、これを人間の身体に置き換えてみると・・・。
内側からの力が正しく働いていれば、外側の筋肉はあまり頑張らなくても身体を支えることが出来る! ということです。
外側の筋肉が頑張りすぎている状態が、いわゆる「力み」ですから、内側が正しく働くと、外側の筋肉は頑張りすぎる必要がなくなるというわけです。(筋緊張が緩む)
となると・・・、
いつも空気を吸ってお腹を膨らまし続けなければいけないのか?
そんなことはありません! 安心してください(笑)
これは、あくまでも入り口
邪魔してしまうものもたくさんありますからね~
つづく~